どうぶつの森 ポケットキャンプ簡易レビュー


突然ですが私はどうぶつの森が大好きです。
初めてプレイしたのはゲームキューブで登場したどうぶつの森+。
そこからe+、おいでよどうぶつの森、とびだせどうぶつの森までプレイしたことのある人間です。
私にとってどうぶつの森は一種の思い出とライフスタイルみたいなもの。

そんなある日、笑点をみるためにテレビをつけたらその後の番組でどうぶつの森 ポケットキャンプのCMが流れ思わず

「なにぃ!?スマートフォンでどうぶつの森が出て来るのかぁ!?」

びっくりぽんや(超古い

というわけでさっそくインストールしてプレイしてみました。
そこまでがっつり遊んだ訳ではないので詳しい事やどこまで行けるのかとかは分かっていませんので、未プレイ者に対する所感的なレビューと思って頂けると幸いです。



「どうぶつの森 ポケットキャンプ」の画像検索結果


タイトル画面。
とりあえずキャラクター作って名前決め、適当に進めること合計2時間程度。
雰囲気やBGM、SEとかはもうがっつりどうぶつの森。あぁ、懐かしい、これぞ私がよく遊んだどうぶつの森や。
ただだんだんと「ん・・・・?」と思える部分も出てくるのですが・・・まずはざっくりとした紹介から。

どうぶつの森シリーズの特徴は物語や攻略対象、目指すべき目標が一切なく、やりたいことを好きなようにやって過ごしていけることが特徴。
このポケットキャンプも従来のシリーズと同様に物語とかはないのですが、今までと違うのはキャンプ場の管理を任されています。
前作のとびだせどうぶつの森でも村長を任され、村を運営していくことになるのですがその時と大体おんなじ感じです。

しずえさんから任されたキャンプ場を大きくし、充実させることでほかのどうぶつ達が満足できるキャンプ場を作るのが今回の大枠になります。
もちろんキャンプ場の拡張は必須要素ではなく、そっちのけで従来のシリーズの通り前作の自宅に値する部屋を拡張したり、釣りしたり虫とったり世間話したり適当にすごすことも可能です。
どうぶつ達と交流を深める事が出来るのもこれまで通り。


交流中?

とはいえ、基本はキャンプ場を充実させ、どうぶつ達に利用してもらうように頑張ることがメインになります。


↑キャンプ場。

キャンプ場を充実させるには手っ取り早く言ってしまえば、各々のどうぶつ達が好む家具を取り揃えておけばOKです。
少し仲良くなればすぐにキャンプ場へ招待できるようになるのですが、どうぶつ達が好む家具がないと「これ揃えてくれたらいく!}みたいなことを行って突っぱねられます。

たとえばエレフィンを呼ぶにはカントリーのイスとかいくつかの家具を設置していることが条件になります。



持っていない家具があればクラフトして調達する必要があります。
クラフトは従来のどうぶつの森シリーズにはない新要素の一つで、材料と資金を用意すればカタログの中から家具を作ることが出来るシステムです。
今までのどうぶつの森はほしい家具があっても店に並ぶのを待つか、それとも偶然住民からもらうのを待つかとかしないといけないので、材料さえあればいきなり作れるこのシステムは本家どうぶつの森にも実装してほしいかもっと思いました。




クラフト画面。素材とお金さえあればリストにあるものはなんでも作れる。(リストに乗るのに一定のレベルが必要とかそういう条件はあるのですが

ではその素材を入手するためにはどうすればよいのか。
基本的にどうぶつ達のお願い事を叶えてあげることで各種素材をお礼として受け取ることが出来ます。
例えば、りんごがほしいとか言っているどうぶつがいればりんごを差し上げればお礼に少量のお金と素材をお返ししてくれます。
この辺はまぁ貰えるものこそ違うけど大体ほんけどうぶつの森と一緒なので分かりやすいですね。

どうぶつ達のお願いもどれも簡単なものです。
本家どうぶつの森でたまに起きる「シーラカンス頂戴」とか「イトウくれよ!」とかはぁ?って言いたく成るようなお願いは今のところ起きていません。

そうして素材を集め、家具を調達しどうぶつ達が好むキャンプ場へ仕上げることで初めてキャンプ場へ訪れてくれるようになります。



キャンプ場の拡張は基本これの繰り返しになります。

冒頭にチラッと話してますがキャンプ場の他に従来のシリーズで言う「プレイヤーの家」もあります。
ただし、キャンプ場が舞台ですので一軒家ではなくキャンピングカーがプレイヤーの家です。



上のスクショはキャンピングカーの室内。
狭いですが、これまた従来のどうぶつの森と同じく、ローンを組むことになりますが拡張することが可能みたいです。



うーん、見慣れたやりとりですねぇ。
キャンピングカーの内装はどうぶつ達が訪れることはなく、評価も一切ないので好きなように家具を配置してOKです。
一応今のところ床の模様替えが出来るようになったり2階建て(?)になるところまでは確認しています。

このキャンピングカーの仕組みは中々面白く、今作はこのキャンピングカーに乗って色んな所へ移動するので
もしこれが従来のどうぶつの森シリーズであれば遠方の方に行ってもタンスとか物置をキャンピングカーに設置しておけば荷物置き場になりますからとても便利そうですね。
なによりも移動拠点ってのは私大好きでこういうワクワクさせてくれる当たりはさすが任天堂と言ったところか。割とクラフトシステムとキャンピングカーは本家にも登場してほしい。

話を戻して・・・。
まだリリースされたばかりで今はこれしか出来ません。いや、もしかしたらもっと出来るのかもしれないけどまだそこまで進めていないのでわかりません。
ともかくこの時点で目についた難点をちょっとツラツラと上げていこうと思います。



まず最も目についた部分は・・・。




課金アピールが凄まじい。

いや、もう任天堂は非営利団体じゃありませんし基本無料なんですからどこかで課金してもらわないといけません。それは大変理解しています。
理解しているんですがちょっと世界観ぶち壊すレベルで課金催促されている気がするんですよね。

前述した通りこのゲームはキャンプ場を拡張するにもキャンピングカーの内装を充実させるにも家具を用意する必要があり、
その家具を作るために素材を一杯集めなければいけません。
しかしその素材は住民のおねがいを叶えさせてあげる以外に手にする手段がありません。
プレイヤーレベルが上がったりどうぶつと仲良くなることでもたまに貰えるのですが待ち時間が長かったり微々たる量だったりするので基本お願い事を叶える必要があります。
そのお願い毎は一定量こなすとなくなり、再びお願い事をしてくるまで待たなければいけません。この待ち時間は何時間待てば良いのか現時点では不明。
多分3時間で1つお願いごとが増える感じ?

じゃぁもっと早く素材を手にするにはどうすればいいんですか?


アンサーはこちら。



課金です。

課金することでお願い事を増やすってなんやねん。

いや、このシステムが悪いんじゃなくて、課金チケット渡すことで追加のお願いしてくれるってロールプレイング的にどう解釈すればいいんだ。
おねがいします!貴方の要求をもっと満たしてあげたいんです!これ差し上げますから!!
わからん、俺は基本ゲームの主人公になるべくなりきって遊ぶんだがこればかしはどういう気持ちになりきればいいのか皆目わからん。

仕組み的にこれはお願いチケットとかじゃなくて素直に素材そのものを課金販売でよかったのではないだろうか・・・。
それなら普通に「特別な通過でのお買い物」としてロールプレイングも成り立つし・・・。奉仕したいがために奉仕するってもう頭が(ry

この課金チケット(リーフチケット)はいたるところでアピールされます。
ただどれも解釈に困るものばかり。
例えばクラフト画面で家具の作成に取り掛かった時待ち時間が発生します。

簡単なものは1分とか3分とかなんですが、ドラムとか高度な家具はなんと7時間とか膨大な時間を待たされます。
まぁ作業時間として考えれば妥当なところなのでストンと飲み込めるのですが、これもまたリーフチケットを使うことで即座に完成。
うーん・・・。いや、ソシャゲの世界じゃこういうのは当たり前だし、海外もののゲームなんかじゃ当たり前のように見かけるシステムです。
ただどうぶつの森は「生活」がテーマなのだから生活感らしさを失うこういう部分は止めてほしかったな・・・。まぁあんまり気にする人はいないとは思いますが・・ロールプレイングを重視していた人は解釈に困ることは間違いないでしょう。


次に個人的に困惑していることは、住民の世間話でも課金チケットの事について何度もアピールされることです。
本家と違い住民との世間話も恐らく3時間に1回しか出来ず、それより早く話しかけても「今話題がないやー」と即座に会話が終了します(もちろん仲良くもなれません。

どうぶつの森の醍醐味ともいえるどうぶつ達との交流の機会が制限されているわけですが、その貴重な会話の中で下ような話題されると正直げんなり。



初回の説明とかならいいんだけど、これ結構目にするんですよ。
これも世間話なのかもしれないけど・・・。うーん、面白くもなんともないしなんかなぁ・・・。



最後に強烈な欠点をあげたいと思いますが・・・

どうぶつ同士の繋がりが皆無。

これはどういうことかというと、本家どうぶつの森シリーズは住人同士が接触すると会釈したのち二人で会話をしたり、
プレイヤーとの世間話の中でも他の住人の事について話題があがったり、口癖が影響されたり住民同士の横の繋がりを感じられます。

ところがポケットキャンプではその横のつながりが一切見当たりません。
キャンプ場で一緒に利用しているにも関わらず他のどうぶつ達の事についてまるで視界に入っていないかのように見向きもしませんし名前があがることもありません。
これは個人的には致命的だと思っており、どうぶつの森は「生活」がテーマなのですから住人達との交流は大事な要素だったはずです。
この住民同士のやり取りがあるからこそ、どうぶつの森の世界を感じられましたしより人間味あふれるリアルな生活感を感じ取ることが出来ました。
しかしそれが消えた今、どうなったかというと無言で皆モクモクと自分の好きな事を自分だけで楽しんでいます。正直こわい。

めっちゃ排他的。


俺の知ってるフレンドリーなどうぶつの森はどこへ行った!!?


そしてそれを加速させるかのような説明文。



キャンプ場に招いた住民は自力では帰らず、メンバーは常に固定。
キャンプ場が一杯になったら強制的に誰かを帰さねばならない。

まてまて、誰かがランダムで好きな時に来て満足したら帰るとかじゃないのかよ。

選ばれたどうぶつのみがこのキャンプ場へ訪れることができ、不満を買ったどうぶつはキャンプ場から追い出される(超排他的




やべーよ



そろそろ総評に移りますが正直「うーん・・・・」って感じです。
実はこれ以外にも不満点が一杯あるのですが正直現段階では多すぎて書ききれないクラスです。
魚や虫を捕まえた時の感想が消えていたり、捕まえた魚や虫は現状住民のお願い事で渡す以外に使いみちがなく(売却も可能だが10ベルとか超低額)、飾るとか博物館に寄付するとかない以上、貢物を集めているようにしか見えない。

とにかく現時点ではあまりにも交流が薄すぎて一方的な貢物の贈呈が目につく。
家具を揃えるために虫や魚を捕まえに走り回り一日に何度も何人ものどうぶつに貢物を捧げるが大した交流が生まれない。
もはや貢物の森である。


不満点をタラタラ書いてしまいましたが、まだ昨日か一昨日ぐらいにリリースされたばっかりなので恐らく今後のアップデートで色々改善されていくとは思います。
ただ「いつものどうぶつの森」と思ってこのアプリをインストールするとかなり困惑するかもしれない。

後半からだんだん疲れて適当なレビューになったけど、雰囲気だけはいつものどうぶつの森シリーズなのでスマートフォンでその世界に触れたい人にはおすすめです。


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